⑮ 2010年06月03日撮影
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6300年前に屋久島の近くで海底火山の大噴火があり屋久島は火砕流で覆い尽くされ
森全体が消滅した
海底火山から噴き上げた溶岩は波をすべるサーフボードのように屋久島の山々を乗り越えた
わしは、花崗岩で出来た自然の洞窟に逃げ込み助かったのじゃ
しばらくして,渡り鳥の糞や海の漂流物や焼け残った種子などによってこの森が再生した後、
何千年もこのままじゃった
この森に人間が立ち入ったのはここ数百年前位の事じゃ
つい最近までは女人禁制で、険しい山なので男もあまり立ち寄る事も無かった
多くの台風も通過し、高温多雨多湿で、冬には2メートルを越す雪も何回も降る
だからこそ春にはこのように極楽のような景色になるのじゃ
ほととぎす、うぐいす、など絶え間無く聞こえる鳥たちの大シンフォニー
北からの風、南からの風、谷から吹き上げる風、山から吹き降りる風、天から舞い降りる風
天候のよい日は目をつむっても快い場所じゃ
これから先、この美しさを保つのは非常に大変な事じゃ